■長寿・短命村調査と雑穀 東北大学近藤正二博士が1970年代までに36年間かかって作った全国990村の長寿村・短命村の地図は、実践的な臨床事例であり、多くの示唆に富んでいます。
長寿村の共通は全粒・雑穀と野菜を多く摂り、短命村の共通は白米を多食し雑穀や野菜が少ないことだそうです。隣り合わせの村でも、全粒・雑穀・野菜・海藻・小魚を多く食べるか否かが、元気で長生きか否かを左右し、調査でもはっきりその傾向が出ています。
秋田・山形・宮城・新潟の米どころは、短命村がずらりと並ぶ一方、米は売ったり取れなかったりして雑穀・イモ類・豆類・野菜を食べた村は例外なく長寿村だったそうです。
一方魚を食べる漁村は比較的に長寿村が多いですが、近藤博士によると、漁村でも雑穀や野菜類を食べず白米を多食する村では短命だったそうです。又魚の内臓や小魚のまるごとを食べず、大型魚の切り身を多食する村も短命村との興味深い指摘があります。
雑穀・芋類・豆類・野菜は、栄養素でいうならビタミン・ミネラル・食物繊維・ファイトケミカル更に酵素になりますが、その大切な筆頭が全粒穀物です。しかし、玄米は食べにくいことや日本では全粒粉のパンも少なく、白米中心の主食に雑穀や豆類を加える食べ方も大切になってきます。
■雑穀ご飯をおいしく食べるポイント 雑穀は緑米・アワ・キビ・ヒエ・赤米・黒米・ハトムギ等、又豆類は大豆・黒豆・小豆等、更にそば類もありますが、白米に混ぜ如何に美味しく食べるかがポイントになります。
雑穀や豆のご飯を美味しく食べるには以下の3つのポイントがあるようです。 *炊き上がったご飯の彩りの豊さと雑穀の存在感
*口に入れる時の視覚・食感・味覚的な期待感、おかずに負けない旨み
*冷えてもモチモチ感があり弁当・冷ご飯が旨みと食感豊か
東南アジアや中国の輸入雑穀は、暖かい気候的な理由だけでなく、モチモチ感のある品種でもなく、炊き上がった雑穀ご飯もパサパサご飯という感じです(外国ではパサパサご飯の方が好まれる傾向があります)。
国産表示・おかずに負けない雑穀ご飯・冷えてもモチモチと旨みがあるかが雑穀選びの参考になるようです。
■雑穀は全粒 雑穀を食べると数日のうちに通じが変わってきてスッキリ感が出てくる傾向があります。玄米、玄米全粒粉や小麦胚芽ほどの強力なものではありませんが、玄米全粒粉や小麦胚芽とは異なる栄養素や主食の楽しみがあります。
雑穀の大切さや良さを知るだけで、食生活全体における「全粒」の大切さが分かるようになります。肉・脂肪・砂糖の多い欧米型食生活50年を経て、世界中で生活習慣病という共通した病を生んできたことを欧米自身も認める中で、雑穀の愛好者も増えてきているようです。
雑穀には玄米全粒粉や小麦胚芽とは異なる栄養素もあり、悪いものを取る力に優れているハトムギのように、量を多くして食べると良さを実感できる場合があります。
雑穀というよりも「楽しめる必穀」と言った方がいい感じです。
時には赤米・黒米・ハトムギ等の雑穀を余分に加えたりして、手作り雑穀ご飯なども楽しめます。
緑米: 亜鉛・マグネシウム・食物繊維が多く粘りと旨みの存在感あり ひえ: 食物繊維は精白米の6倍 あわ: 鉄分は精白米の5倍 きび: 亜鉛・食物繊維・鉄・マグネシウム豊富 ハトムギ: 代謝改善が強くシミ・ソバカス・肌荒れ・イボ取り等 赤米: 抗酸化作用のタンニン豊富 黒米: 抗酸化作用のアントシアニンや代謝促進のビタミンB2が豊富 あわ: ビタミンB1、B2豊富 麦: 食物繊維豊富
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